2020-05-23

一本の髪の毛の旅。とある境界線のお話。

目をつぶれば目の前は暗闇が広がります。

そこには何も境界線がなく、

白いキャンパスのように、想い描いたことを描くこともできます。

光の中に自由があるように、暗闇の中にも自由がある。

ふと最近、そんなことを思いました。

LUPOPO 店主花井です。

さて、今日は一本の髪の毛のお話です。

あなたの頭に生えてる、髪の毛はあなたです。

「自分の髪の毛を切りに行く。」と言う言葉からも分かるように、

髪の毛を含めて自分だと思っているはずです。

それでは、

お風呂場でシャンプーをしたとき、髪の毛が一本抜けました。

ついさっきまで、あなたに含まれた髪の毛。

それもあなたに含まれるでしょうか?

それでは一本の髪の毛のその後を、一緒に見ていきましょう。

さっきまであなただった髪の毛は、

あなたから離れ、今度は1人で旅に出ます。

お風呂場から水に流され、やがて海へと辿りつきます。

海に辿り着くと、海の中にいる微生物に吸収され、

あなたの髪の毛は微生物になります。

微生物はやがて海水となります。

あなたの髪は海水となり、太陽の熱で雲になります。

雲になったあなたの髪の毛は、やがて雨となって地上に降り注ぎます。

地上に降った雨は、大地に栄養を与え、

やがて食物を育て、食物としてあなたの所に帰ってきます。

あなたは食物を食べ、身体の栄養となり、あなたの髪の毛を作ります。

一本の髪の毛は、あなたから離れ、お風呂場から長い旅を経て、あなたの所に帰ってきました。

それでは質問です。

どこからどこまでがあなただったのでしょうか?

どこからどこまでがそれ以外でしょうか?

あなたの境界線を、あなたはどこに引きますか?

そもそも境界線はあるのでしょうか?

正解はひとつではありません。

ぼくは

「形が変わって行くだけで、

全てのことがちゃんと繋がっているんだなぁ。」と感じます。

そこに安心感を感じています。

あなたはいかがでしょうか?

今日も最後までお読み頂きありがとうございました。

ステキな1日をお過ごしください。

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write by 店主 花井→@Lupopo_hanai

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