2025-07-15

LUPOPOからのお手紙

木の扉をガチャッと開けて、

お客さんがLUPOPOに足を踏み入れてくれた瞬間、

その人はぼくにとって”大切な人”になります。

来てくれたことを快く迎え入れてあげたくて、

安心・安全を守ってあげたくて、ご要望を叶えてあげたくて、

ご自身のお部屋のようにリラックスして楽しく過ごしてもらいたい。

お店を営むものにとっては、たとえ何も買わなくても、何もお金を使わなくても、

ただお客さんがお店を思い出してくれて、勇気を持って足を踏み入れてくれたことだけで、とても嬉しく、とてもありがたいのです。

LUPOPO店主 花井です。

お店を営んで18年目になりました。

長い間ハンドメイド作品を見続けていますが、

「作品は本当に不思議な魅力を持っているなぁ」と今でも思います。

ひとつの作品を完成させるまでには、どうやっても時間がかかります。

機械が作るように、短時間で多くの数を作れるわけではありません。

アイディアを出したり、構想を考えたり、

必要な技術を手に入れて、さらにその技術を磨き続けて、

毎日毎日コツコツコツコツ作品を作り続けていきます。

そうして生まれた作品を、誰かのもとへお届けしようと思えば、

写真をとって、文章を考えて、SNSで毎日発信を続けて、

ネットショップを作ったり、イベントに出展したり、委託販売をしたり、

発送作業をしたり、メールのやり取りをしたり、会社が大勢で取り組む膨大な作業を、たった一人で行っているのが、

ハンドメイド作家さんです。

1日に100歩進むことは出来ず、1日に小さな1歩を進み続ける毎日。

そして作品を大切にすればするほど、こだわりが増え、丁寧に作れば作るほど、時間がかかります。

ありとあらゆるものがデジタルで簡単に生み出せる今の時代に逆行するように、

作家さんが愛情と真心を込めて、ひとつひとつ丁寧に作られたものこそが『ハンドメイドの作品』です。

だからこそハンドメイドの作品は世界にたったひとつしかなく”特別な存在”なのだと思うのです。

情報が増え、便利になればなるほど快適になる。

それはもちろん素晴らしいことですが、その後ろには、いつの間にか失われていくものもあります。

例えば

いつでも、どこでも、海外にも、一瞬でメッセージが送れるようになった反面、

たった1枚のお手紙を送るのに何日もかかった文通のやり取りの、

手書き文字の雰囲気、待ち侘びる日々のドキドキ感は味わえなくなりました。

SNSなどを通して、簡単に誰とでも繋がれて便利になった反面、

簡単に出会う機会が増えたからこそ生まれる”どこかしらの寂しさ”みたいなものもあるような気がします。

ですが時代はいくら変わっても、”人の本質”は変わりません。

赤ちゃんには母親がそばにいてくれる安心感や体温が必要であるように、

大人にも、人の温もり、優しさが生きていく上では必要不可欠です。

手にした方に”温もり”と”優しさ”を与えてくれるハンドメイド作品は、

これからの時代にとってさらに”必要な存在”になっていくのではないかと思います。

これからもあなたのペースで、あなたのお好きなように、

自由にハンドメイドを楽しんでいってくださいね。

ぼくもLUPOPOも、あなたがのびのびと自由な活動をしていくことを、全力で応援しています!

今日もあなたの貴重なお時間の中で、

『みんなでシェア☆企画展』に参加して頂きありがとうございました。

あなたが作品を見せてくれるおかげで、沢山の方に笑顔になっていただけています。

これからも1人で進み続ける作家さんを少しでも後押し出来るように、

『みんなでシェア☆企画展』を開催していきたいと思いますので、

また次回も参加していただけたら嬉しいです^^

幸せな1日をありがとうございました。

感謝と愛を込めて。

LUPOPO 店主 花井 2025.7.15

P.s 穏やかな夜をお過ごしください♫

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