【個展のお知らせ】『糸雨の下で待ち合わせ』あらいあさみさん 2025年5月22日(木)〜26日(月)
『糸雨の下で待ち合わせ』
・日時 2025年5月22日(木)〜26日(月)
・場所 三軒茶屋*cafe&gallery LUPOPO*
■どうして展示を開催しようと思いましたか?
活動10周年を目前にしたタイミングでルポポさんに個展のご提案をいただきました。
ずっとやってみたいと思っていた個展。
ここでやらなければもうずっとできないんじゃないかと感じて、開催を決めました。
その後、怪我で延期になってしまい先日11周年を迎えてしまいましたが、結果的にやりたいことがより明確になったように思います。
■どんな特徴がありますか?
刺繍のいろいろな技法を組み合わせて、縫うだけで立体作品にしているところが最大の特徴です。
極力接着剤を使わずに「縫うだけ」にこだわっているのは、少しでも変色など経年劣化を抑えるという目的もあります。
■作品作りで1番大切にしていることは?
私にとっては数百個・数千個目の作品だとしても、お迎えくださる方にとっては世界でたったひとつだということ。
■1番見て欲しい作品のポイントは?
どうやって作っているのかわからないとよく言われます。
でもパーツの繋ぎ目がどの作品にも必ずあるので、どこにそれがあるのか探して欲しいです。
ぜひ制作過程を想像してみてください。
■ご自身の作品の1番好きなところは?
どの作品も完成してみると不思議な愛嬌を持ってるところでしょうか。
特に金魚は、瞳に注目してください。奥で燃えているような輝きを湛えています。
ー作家さん自身についてー
ものづくりを始めたきっかけは?
作家活動を始める前は前職をギブアップする形で辞めて、更に言えば1年ほど引きこもりになってました。
すっかり人が怖くなっていたし、自分が情けなくて友達にすら会えない。
ボロボロで空っぽな自分に芯となる何かを見つけたい…そう思ってた時にハンドメイドに出会いました。
ダメ元でいいから何か作ってみようと思ったのが、今のものづくりのきっかけです。
もともと高校は美術科を、大学は演劇学科を専攻していたので、何かを作ることが身近だったという背景もあります。
ものづくりをはじめて変わったことはありますか?
変な言い方になりますが、自分の形を取り戻せた…?ような気がします。
前職で何から何まで全否定されて、自分はなんて価値のない人間なんだろうと思うようになっていたので、作品を発表すると褒めてくれる人がいる、しかも購入という形で受け入れてくれる人もいるという状況に、最初は何度も驚いて何度も泣きました。
気づけば人が怖いという感覚は薄れて、「もうどこにも行けないし何者にもなれない」と思っていた自分の居場所がここに生まれていて。
今まで応援してくださった方々に作家にしてもらったという感覚が日々強くなっていて、自分の形や在り方というものは自分だけで作れるものではないんだなあと、ものづくりを通して出会う皆さんから教えてもらっています。
作家活動の夢を教えてください。
全く経験のないところから刺繍での創作を始めて7年ほど。
ようやく技術が少し身につき、何かを作りたいと考えた時に制作過程を頭に思い浮かべやすくなってきました。
最近は刺繍でまた新しく確立できたらいいなぁと思えるものが見つかり、今後はそちらに尽力したいと考えています。
まだ具体的なことは言えません。
だけど、皆様をもっと驚かせられるようなものを作っていきたいです。
■見ている方にメッセージをお願いします!
SNSでも告知しましたが、私の代表作となった手毬金魚の制作は、この個展を一区切り(実質的な終了)にしたいと考えています。
今後も作る機会はあるかもしれませんが、少なくともずらりと並ぶ展示は今回が最初で最後です。
私のひとつの節目と手毬金魚の集大成、どうぞ見届けていただけましたら嬉しいです。
■経歴
X→@_utura_utura_
instagram→asami000arai
日本大学芸術学部演劇学科卒。舞台美術を専攻。
ドラマや映画の衣裳部に就き、挫折。引きこもってる時期にハンドメイドに出会う。
2014年から羊毛フェルトで作家活動を始め、2017年から刺繍での創作をスタートさせ現在に至る。
release date 2025.5.6
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