LUPOPOからのお手紙
昨日で息子が10ヶ月になりました。
生まれたばかりの頃は、何も持てなかった小さなおててが、
今では両手でミルクをしっかりと持って、グビグビグビと飲むようになりました。
日に日に成長していく息子の姿を見ながら、
「大好きだよ。愛してるよ。大丈夫だよ。幸せだよ。今日もありがとうね」と、
小さなランプの灯る静かなお部屋で、感謝と愛を伝えながら毎日を過ごしています。
LUPOPO店主 花井です。
このお手紙に辿りついて頂きありがとうございます。
これだけ多くの情報がある今の時代に、
あなたが今こうしてこのお手紙を読んでくれていること、
『みんなでシェア☆企画展』に参加してくれたこと、
あなたとのご縁に巡り合えたことに、心より感謝をしています。
息子が生まれてからというもの、
ぼくの中で時間の密度が大きく変わったように思います。
それまでは”1日のうちに変化を感じる”ということはあまりなかったのですが、
今は1日1日成長していく息子の姿を見ることで、毎日が違う日の連続だということを改めて感じるようになりました。
息子が生まれる前の1週間が、
息子が生まれてからの1日のような感覚になっています。
昔のぼくは子供が生まれたら「優秀な子になるように」と、小さな頃から何か特別な教育をしたり、特殊な環境を作るのかなと思っていたのですが、
いざ子供が生まれてみると「こうなって欲しい！」という思いがびっくりするほど湧いて来ません。
「元気でいてくれること」
それがたったひとつの願いになっています。
ぼくに出来ることは、特別な何かをすることではなくて、
子供のことを200%受け入れて、見守ってあげることなのだろうと思います。
それは作家さんや作家さんの作品に対しても、同じ気持ちを持っています。
「こうあって欲しい」「こうなって欲しい」という気持ちではなく、
その作家さんから生まれた作品を、200%受け入れて見守ってあげたいと思っています。
何を作ってもいいし、何を作らなくてもいい。
赤だって、青だって、黄色だっていいし、どんな配色だっていいのです。
多くの人に共感されるような作品でもいいし、
誰にも理解されないような作品だっていいのです。
完成された美しさもあれば、
未完成だからこその美しさもあります。
100人全員に魅力が伝わる作品も素敵ですが、
100人のうちたったひとりにだけ魅力が伝わる作品も同じように素敵です。
上手く作れても、上手く作れなかったとしてもいいのです。
売れても、売れなかったとしてもいいのです。
自分の子供が初めて描いた絵が、たとえ上手く描けなかったとしても、
親にとっては世界中のどんな偉大な絵よりも、心を動かす絵になります。
その作品の価値は、同じものさしでは測ることは出来ません。
1年前に正解だったものが、
今の正解とは限りませんし、
今日の正解が、1年後の正解とも限りません。
人の数だけ正解があり、それは時間の経過によって変化し続けていきます。
今日作りたいものが、その先もずっと作りたいと思うわけでもありません。
1年前の作品と、今のあなたの作品が変化をしているように、
”その時のあなたにしか作れない作品”があります。
つまり、
”今、この瞬間に作りたい作品”を作り続けていくのみです。
作品というのは、どうやったってその人の個性が現れます。
それは表面的なものではなく、
その人の奥深くにあるものが、作品に現れてきます。
なぜなら無限の選択肢の中から、
その作家さんの感性で選び作り上げたもの＝『ハンドメイド作品』だからです。
何もなかったところから、
「作りたい！」という情熱によって、
作品が生まれたこと自体が、素晴らしいことなのです。
ぼくが息子に「そこにいてくれるだけでいい」と思うのと同じように、
あなたが生まれてそこにいることだけで、素晴らしいことなのです。
その素晴らしいあなたが作り出した作品は、もう充分に素晴らしい作品です。
向上心があることも大切ですが、自分を認めてあげることも同じように大切です。
気持ち良い晴れの日も大切なように、恵みの雨の日も大切なのです。
どんなあなただっていい。
もしも神様がいるとしたら、
あなたが他の誰かではなく、
あなたがあなたであることを望んだからこそ、
あなたがあなたとして、この世界に生まれたのだと思います。
だから、
この世界にたったひとつのあなたの感性のままに、
毎日を自由に楽しんでいってくださいね。
ぼくはあなたが自由に楽しく生きていくことを、
全力で応援しています。
＊
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
色鮮やかで美しいこの世界を、一緒に楽しんでいきましょう！
感謝と愛を込めて。
LUPOPO店主 花井
P.s 今日も心穏やかな1日をお過ごしください♫
