LUPOPOからのお手紙 〜11周年を迎えて〜
LUPOPOでコーヒーを淹れはじめてから11年が経ちました。
お湯の温度や、注ぐお湯の量、
ポットを持ったときの手首の角度や、肘の角度、
美味しいコーヒーを淹れるコツを、未だに日々楽しく探求し続けています。
LUPOPO 店主 花井です。
今月の4月16日、
LUPOPOは11周年を迎えました。
ここまで続けてこられたのは、
これを見てくれている「あなた」のおかげです。
本当にありがとうございます。
*
11年前のLUPOPOのOPENの日。
誰かに習うわけでもなく、
誰かが教えてくれるわけでもなく、
お店の経営のことなど何にも分からないまま、
緊張しながら、
あの木のドアを開けたことを今でも覚えています。
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あれから11年経った今、
振り返ってみればたった1つだけ、
その時の自分を褒めることの出来るファインプレーがあります。
それは『お店をやろう』と決めたことです。
もしもあの時、
「自分にはまだ知識も、技術も、経験も何もないから、お店はできない」
この決断をしていたら、
LUPOPOというお店は存在せず、
「あなた」を含めた、沢山の人達との出会いもなく、
ぼくの人生は全く違うものになっていたと思います。
当時のぼくには、
全てのことが新しいことで、
当然のように、毎日、毎日、LUPOPOからの課題が出てきます。
その新しい課題が出て来るたびに
調べて、考えて、考えて、考えて、LUPOPOと向き合い、
自分なりの答えを出してきました。
自分が始めたことなので、
LUPOPO(お店)のやり方は誰も教えてはくれません。
まるで植物たちの声を聞くように、
作品の声、お客さんの声、キッチンやホール、
「LUPOPOから聞こえる小さな声」を頼りに、答えを探していきました。
その答えが合っていたのか、合っていなかったのかは、今も分かりません。
でも、その答えの正否はあまり重要ではありませんでした。
それよりも、
『自分なりの答えを見つける』ということが大切で、
『自分なりに出した答え』が『正解』になる。ということを学びました。
言い換えれば、
誰かが正解を知っている。というわけではなく、
『自分自身が正解を作っていく』ということです。
つまり、
自分の外側に『正解』があるのではなく、
自分の内側にこそ『正解』があるのです。
これは、作品づくりも同じです。
今のLUPOPOがあるのは、
ぼくに知識や技術や経験があったからではありません。
「お店をやる!」という一番最初の意思があったからこそ、今があります。
知識や技術や経験は、あとからいくらでも付いてきます。
いくら知識があっても、
いくら技術があっても、
いくら経験があっても、
「これをやりたい、やるんだ」という意思がなければ、
何かが生まれてくることはありません。
この意思さえあれば、
生きた知識と、生きた技術と、生きた経験が、あなたのものになります。
他の誰がなんと言おうと、
(親や親戚、学校の先生、上司や同僚、お友達から何を言われようとも)
あなたの中にある情熱に従い『あなたのやりたい事を、やって下さい。』
あなたが意思を表すならば、
それをサポートしてくれる状況や、人との出会いが必ずやってきます。
『石橋を叩いて渡る』のではなく、
情熱のままに、そのまま橋を駆け抜けて下さい。
あなたの作りたい未来の為に、
今あるあなたの情熱を大切にして下さいね。
・・・・・・・
OPENから今までの11年間の全ての日が、
LUPOPOにとってのかけがえのない”宝物”です。
これからも
『喜びと幸せをシェア出来るお店』を目指して
皆さんと一緒に、
成長し続けていきたいと思いますので
これからもどうぞよろしくお願い致します^^
沢山の愛と感謝を込めて。
*cafe&gallery LUPOPO* 店主 & スタッフ一同