〜るぽぽのほん。がゆるいのは?〜
るぽぽのほん。を読んでくれた人から、よく言われることがあります。
「なんか、ゆるいですね」
と……。
ゆるい印象をもたれる原因のひとつはどうも、インタビュー記事などで
「話し言葉がけっこうそのまま載っている」
からのようです。
でも実はこれ、
意識してそのようにしているのです。
るぽぽのほん。をつくりはじめた頃、私が好んでよく見ているサイトがありました。
「ログミー」といって、インタビューや講演を書き起こし、その文章を加工・編集せずにそのまま載せてあるサイトです。
たとえばこんな感じ。
Aさん「そうそう、その事件がなかったら……。」
聞き手「(例の店には)通ってなかったかもしれない?」
Aさん「通ってないでしょうね、特にチーズケーキが好きってわけでもなかったですし。そもそも味に疎いタイプなんですよ僕は。」
聞き手「いやいやいや(笑)。まあその辺の経緯については、皆様にはこちらのご本を読んで頂くということで。来週発売なんですよね?表紙がまたすごいキャッチーな。」
…みたいに、ほんとに話していることそのままを、括弧書きで補足を入れながら文章にしてくれているんです。(※上記は架空の記事です)
そこから伝わるリアルな空気感や、話し言葉をそのまま書いちゃったらこうなるんだ!という新鮮さがおもしろくて、ついついいろんな記事を読みあさってしまうのでした。
るぽぽのほん。は、本とSNSのあいだぐらいのスピード感で発行したいと思っていたので、
文章のナマっぽさ、カジュアル感においても「あいだぐらい」を目指したらいいのではないかと考えて。
「ログミー」みたいに無加工とまではいかないものの、
インタビュー時の空気感が残り、かつ読みやすさもあるというギリギリのラインを攻めた原稿づくりをするようにしました。
記事を読んでくれた方が、インタビューの場に同席しているような楽しさを感じてもらえたらいいなと思っています。
書いたひと:編集長 sugarcacao