【3部作】ぼくが見てきたハンドメイドの世界のお話。〜過去編〜 【店主のコラム26】
『ハンドメイドの”未来”のお話が書きたい!』と思い、
「でも”未来”を書くには、まずは”過去”のお話からかな?」と思いました。
最初は2部作にしようと思ったのですが、
「”現在”のお話も入れれば3部作になるのでは?」と思い、
3部作と題して、ハンドメイドの世界をお話していきたいと思います。
(何を書くかは決まっていないので、ぼくが本当に3部作書けるかどうか?は、未来になってみないと分かりません^^:)
※『青』といっても人それぞれの『青』があるように、
『ハンドメイドの世界』といってもそれぞれの『ハンドメイドの世界』があるので、
全体としての話ではなく、あくまでぼくの主観でのお話として読み進めて頂けたら嬉しいです。
LUPOPO店主 花井です。
スマホも無かった12年前。
お店をはじめるときのぼくは、
『レンタルボックス』という存在がある事も、ハンドメイドの世界があることも知りませんでした。
『レンタルボックス』というハンドメイドの作品を取り扱うお店がある事を知り、
「これだ!!」と
「ピーーーーン!!」と来て、
そこからハンドメイドの世界に足を踏み入れました。
2008年がどんな時代だったかというと、
スマホもSNSも普及していない今から見れば結構アナログな時代です。
(ヒット曲ではこんな時代↓↓↓)
パソコンを持ってる人も今より少なく、
Creemaやminneもなく、
ネットでのお買い物も、一般的では無かった時代です。
デザフェスはvol.27。
今のようにハンドメイドイベントも少なく、
手作り市が神社で開催される位のものでした。
作品を作る作家さんも今より少なく、
ハンドメイドの一般的な大衆からのイメージで言えば、『バザーの延長』と捉えられていた感じでした。
(そんな中でも、素晴らしい作品を作る作家さんはいました。いつの時代にも良いものはあります。)
数々の流行の技法が生まれていた時代
ハンドメイドの世界にも
そのときそのときによって、流行の技法がありました。
ビーズブーム、
フェルトブーム、
レジンブームがあったり、
多くの人がその技法に挑戦した時期がありました。
そのおかげで、ハンドメイド全体としての技術がどんどん上がってきました。
その当時の作品の価格。
2008年頃の作品の価格は、
ほとんどの作品が1000円未満でした。
¥100〜¥900位の
誰にでも手にとってもらえる優しい価格が多かったように感じます。
高くても¥1000〜¥3000位。
1万円を越える作品を見ることは本当に稀でした。
少しずつ整ってきたハンドメイドの環境
時代の流れと供に、
スマホやSNSが普及して、
Creemaやminneなど便利なツールが生まれてきました。
ぼくの目線で言えば、2012年の11月に、
『みんなでシェア☆企画展』をはじめました。
ハンドメイドのイベントや、ハンドメイドのお店も増え、
百貨店でもハンドメイドの祭事が開催されるようになってきました。
2011年にはLUPOPOでも
上野の松坂屋の1階のイベントスペースで1週間、LUPOPOをOPENさせたり、
ハンドメイドに対する人々の関心も高、
『バザーの延長』だったイメージは払拭され、
そして、現在ハンドメイドの世界は新たな転換期を迎えています。
過去を振り返る上で、ぼくが1番伝えたかったこと
『当たり前を当たり前にせず、
当たり前こそ”特別な事”と捉えておくこと』
最近ぼくはこの事を強く思うのです。
例えば、
ぼくが子供の頃から、誰のお家にも冷蔵庫がありそれが当たり前でした。
ですが、ぼくのおばあちゃんの時代では、
氷屋さんという職業があり、冷蔵庫には氷を入れて、食べ物を保管していたようです。
きっとぼくよりも、ぼくのおばあちゃんの方が、
冷蔵庫のありがたみや、その便利さを深く理解していたように思うのです。
つまり、そのものの良さを深く理解しているので、上手く使いこなす事が出来るのです。
過去を振り返る事の良さは、
便利になった”今”のありがたみを感じられる事です。
ルーツを辿ることで、物事に対し、深く理解をする事が出来ます。
そして、現在の話を飛ばして、まずは未来のお話へと続きます。お楽しみに。
(次回のコラムで更新予定です)
最後までお読み頂きありがとうございます!!
あなたにとって穏やかで快適な年末となりますように。
愛と感謝を込めて。
2020.12.30 店主 花井 →@Lupopo_hanai